人間の体の中では、約70種類以上ものホルモンが分泌されています。ホルモンとは環境の変化や体調に反応し、人間の体を安定状態に保つために必要な物質です。加齢とともにこの「ホルモンバランス」がくずれると、老化以外にも、更年期障害や肥満、抑うつなど様々な体調不良の原因となります。今回は「ホルモンバランス」についてみていきましょう。
ホルモンとは?
①ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は70種類以上存在するとも言われる。
②脳の視床下部、甲状腺、卵巣、睾丸などの内分泌腺で生産、貯蔵され、刺激に応じて血管を通って分泌される。
③それぞれのホルモンには各「標的細胞・器官」があり、そのはたらきをコントロールする。④ホルモンは代謝の調節を行う。
ホルモンバランスが崩れたら?
ホルモンは脳、下垂体、甲状腺、副腎、膵、卵巣、精巣、消化管、脂肪細胞などから分泌され、それぞれのホルモンが適度に作用することで、健康が維持されています。
ホルモンが多すぎても、少なくても体調が悪くなります。このホルモンが適度に合成され分泌されるよう精密に調節されており、これをホルモンバランスと呼びます。これが崩れると、物忘れや性機能の低下、様々な体調不良などの原因になります。その代表的なものが、「更年期障害」です。